ガスコンロを安全にお使いいただくために
「あって当たり前のもの」として普段使われている
『ガスコンロ』
子供のころから身近で使い慣れたものではありますが、使い方を間違えると深刻な事故につながりかねません。
今まで何の支障もなく使っていても、もしかしたらとても危険な状況かもしれないのです。
今回はそんな身近なガスコンロの注意点についてご紹介したいと思います。
1.まわりに燃えやすいものを置かないようにしましょう
炎が出るバーナーの周りに、サラダ油やラップなどを置いていませんか?法令では前後左右とも15㎝以上離すよう指導されています。
注)引火の可能性があります。調理の際、近くにある方が楽なのはわかりますが危険なのでやめましょう。
2.グリルやバーナーまわりの油汚れはこまめに掃除しましょう
こびりついた油も着火源になることがあるので要注意です。また、スイッチを何回か入れても火がつかない場合は、少し時間をあけて点火しましょう。特にグリルは「生ガス」が庫内に溜まって、爆発着火する場合がありますので注意しましょう。
※生ガスとは燃焼しなかったガスのことです。未燃焼ガス。つまり、着火する可能性がある気体です。
3.鍋から炎がはみ出さないように注意しましょう
平成28年の着衣着火事故は51件!(東京消防庁管内)7名のご高齢者が亡くなられました。鍋などから溢れた炎はとても危険です。
注)フライパンを握った時に洋服の袖口に火がついてしまう事故が発生しています。
注2)鍋からはみ出た炎はガスを無駄遣いしています。
4.使用中はコンロから離れないようにしましょう
最新型のコンロには、全部の口(クチ)に自動消火機能などがある、SI(エスアイ)センサーという安全装置がついていますが、過信は禁物です。
注)どんなに安全性が高いコンロでも離れてしまうのはダメです!! 絶対!!!
5.コンロを使っている間は必ず換気扇を回しましょう
目に見えないのが一酸化炭素(CO)。空気が不足したりすると不完全燃焼して発生します。※燃えている最中に炎の色が、青色でなく黄色の場合、そして鍋の底に黒いすすがついている場合は、不完全燃焼している可能性があります。使用をやめてガス会社に点検を依頼しましょう!
※赤色の炎は室内の湿度が高い時に起こります。換気不足の可能性があります。換気扇を回すだけではなく部屋の空気の入り口(窓を開けるなど)を作ってあげましょう!
6.警報器は「まさか」のための保険です
「ガス漏れ警報」、「一酸化炭素警報」、「火災警報」のついた1台3役がおすすめ。5年の保証期間内で故障したら無償交換します。安心料としてぜひご検討下さい!
一通り危険について書きました。
ここで一句。
お客様
まだ使えるからが
事故の元
便利なものも使い方を間違えたり、まだ使えるからと適正使用範囲を大幅に超えて使っていたりすると大事故に繋がります。何かあってからでは遅いです。早めの点検、早めの取替が身を守ります。
皆さんの暮らしが安心、安全、快適であることを心より願っています。それでは、また!
(写真イラスト出典:パロマHP、リンナイHP)